第六話 『繰り返し』
○登場人物(全て仮名です。)
妻 : 物語中では【亜希】 話の主人公です。
妻の元彼 : 物語中では【史作】
私 : 物語中では【慎吾】
----------—-
もう、このままでは、いつ殺されてもおかしくないと
思い、別れを告げました。
私 『私の事を何やと思ってるの?そんなに私の事が
嫌いなら、別れよう』
史作 『勝手にしろ、俺は以前から別れようと思ってた。』
などと、その時は強気なんですが・・・
数日すると、
史作 『熱が出て動けないから何か食べ物を買って来て欲しい。』
などと電話がかかってくる。
大阪に出来てきた頃から一緒にいるし、大阪で一番古い
友達でもあるし情が強く、つい頼まれると断れずに世話を
やいてしまう・・・
そして、弱っている史作は可愛かった・・・
喜んでいる笑顔が、出会った当時を思い出させキュンとさせる。
もう、これが私の悪い所だと思うけれど、完全に史作に
依存してしまっていた。
文句を言って家を飛び出すけれど、夕飯の時間に帰って来て
偉そうに『飯はっ?』と言っている反抗期の息子とそれを受け
入れる母親の関係の様に別れては、戻るを繰り返し気付けば
大阪に出てきて5年もの時間が過ぎていた。
これが私が目指していた自立なのだろうか・・・
これで自立と言えるのだろうか・・・悩んだ・・・
出口が見えない暗いトンネルにでも居るような
行き場のない、辛い感情に押し潰されそうになる。
そんな中、突然、史作の転勤が決まった・・・
今回は、ここまでです。
☆。*†*。☆。*†*。☆。*†*。☆。*†*。☆。*†*。☆。
この物語は私の妻の協力により、事実を
元に作成したお話です。
登場する人物、地域などに関しては、
全てフェイクや脚色を加えています。
実在の人物や地域では有りません。
更には、物語中の事件などにも若干の
脚色も加えています。
フィクションとしてお読み下さい。
サイレントバツイチとは、5年、10年と
長期交際後、婚約したものの、婚約破棄
された人を表現しています。
戸籍上は無傷ですが、ほぼバツイチと
言う意味です。
※ 私達が勝手に作った言葉です。(笑)
☆。*†*。☆。*†*。☆。*†*。☆。*†*。☆。*†*。☆。
コメント