第十話 『未来へ・・・』
○登場人物(全て仮名です。)
妻 : 物語中では【亜希】 話の主人公です。
妻の元彼 : 物語中では【史作】
私 : 物語中では【慎吾】
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結婚の言葉に、舞い上がった私・・・
友人たちや、職場の人たちにもプロポーズされた事を
ハイテンションで自慢していました。
心の声(私は勝ちぐみいぃぃ!結婚するのぉぉぉぉ)
ただ、プロポーズからは、なかなか進展がなく、
でも有頂天の私は、プラス思考過ぎた・・・
心の声(結婚指輪の貯金でもしてるのかな?www)
浮かれたまま、半年が過ぎ・・・
そして私の誕生日・・・最悪の事件が起こる。
作 『誕生日やろ有名店に食いに連れて行ったる!』
私 『ホンマに?でも無理せんでいいよ』
史作 『エエから、行こう!』
私 『ありがとう』
店に到着・・・
数店舗の支店がある有名店・・・
店員 『申し訳ありません。満席です。』
史作 『どのぐらい待てば良い?』
店員 『申し訳ありません。ご予約でいっぱいです。』
史作 『あぁ!?なんでや!別の店舗行くぞ!』
私 『えぇ! 予約してないの?絶対ムリやん』
そして次の店舗も断られ、その次の店舗で奇跡的に
3時間待ちで入れることに・・・
史作は不機嫌を通り越し鬼の形相(やっぱりね・・・)
そして、店に入っても不機嫌なままなので・・・
私 『私の誕生日やし、機嫌直してよ』
史作 『お前の誕生日のせいで、
イライラしてるんやろうが!』
私 『折角、連れてきてくれたのに楽しくなくなるやん・・・』
史作 『うっさい、さっさと食えや!』
多少、空腹が収まり、少し機嫌が直った気がしたので
ずっと、気になっていた事を聞いてみた・・・
私 『半年前に結婚しようって言ってくれたやん?
あれって、どうなってるの?
全然、何も進んで無い様に思うねんけど』
史作 『はぁ?何を言うてるん?信じてたん?
アホちゃうん?あれは冗談で言うただけや』
あまりの衝撃に、言葉も、涙も何も出ません・・・
この人を信じた私が悪い・・・
モラ男だと知っていたはず
当然、イライラしていた事もあって、本心と違う事を
言ったのだろうと思うけれど、でもやっぱり、結婚を
考える相手では無いことを再確認できた・・・
結婚を考える女性にとって、非常に重要な時期である
20代中旬から後半、そして30代・・・
8年もの月日を無駄にして、私は何をしていたのだろうか
これが現実なんだろう・・・
夢を見る相手じゃない本当に別れよう、そう決意しました。
決意から行動は早かった、すぐに住める部屋を見つけ、
史作に別れを告げ、最低限の家具家電を持ち要らない
物は出来るだけ処分して、同棲していた部屋を飛び出し
一人暮らしを開始しました。
お金がなく苦労する事も見えていたけれど、今、何とか
しなければ私の人生は、このまま無駄に終わってしまう。
私の為にも、史作の為にも今、別れることが正しいことは、
一目瞭然・・・
ダメ男を育ててしまったが、その報いも受けた。
もう何も戸惑うことはない。
未来へ向けて、前を向いて生きなければ!
次回、最終回につづく
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この物語は私の妻の協力により、事実を
元に作成したお話です。
登場する人物、地域などに関しては、
全てフェイクや脚色を加えています。
実在の人物や地域では有りません。
更には、物語中の事件などにも若干の
脚色も加えています。
フィクションとしてお読み下さい。
サイレントバツイチとは、5年、10年と
長期交際後、婚約したものの、婚約破棄
された人を表現しています。
戸籍上は無傷ですが、ほぼバツイチと
言う意味です。
※ 私達が勝手に作った言葉です。(笑)
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