~結婚適齢期の女性に起きた悲劇とそれから~
第二話 依存
交際が始まった頃、史作と過ごす時間は楽しかった。
大阪に身寄りの少ない私にとって、史作は恋人であると同時に、一番身近な友人でもあった。
だから、頼られることが嬉しかった。
食事を用意する。困っていれば助ける。できることは私がしてあげる。
その頃の私は、それを愛情だと思っていた。
けれど「してあげたい」は、いつの間にか「して当然」に変わっていった。
史作は少しずつ要求する側になり、私は応える側になった。
最初は小さなことばかりだったから、異常だとは思わなかった。
むしろ、私がいなければ駄目なんだと思うことで、自分の居場所を確認していたのかもしれない。
二人は恋人のはずだった。
それなのに、少しずつ対等ではなくなっていった。
後から振り返れば、この頃にはもう依存が始まっていたのだと思う。
そして、その関係はやがて「頼る」「尽くす」だけでは済まなくなっていく。



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