~結婚適齢期の女性に起きた悲劇とそれから~
第八話 えっ?何?
浮気が発覚し、別れ話になってから一か月ほど経った。
私はもう、別れたものだと思っていた。
そこへ史作から電話が来た。
転勤先の土地が自分には合わない。向こうの女性が作る食事も口に合わない。やっぱり私の料理が食べたいから大阪へ帰る。
勝手すぎる。
別れたいと言ったのは史作の方だ。
ところが史作は言った。
「亜希は別れないって言っただろ」
自分の意地を呪いたくなった。
私は知らない、好きにすればいいと言った。
すると史作は一度故郷へ戻ったものの、数日で「仕事がない」と言い、また大阪へ戻ると言い出した。
さらに数日後、史作は私の前に現れた。
「お互い一人で家賃を払うのはもったいない。一緒に住めばいい」
「はぁ? なんでそうなるの?」
呆れた。
それでも私は流されてしまった。
ちょうど私自身も転職を予定していて、住んでいた独身寮を出なければならない時期だった。
部屋を探す期限も迫っていた。
最悪の関係に、最悪なくらい都合のいいタイミングが重なった。
こうして私たちは、今さら同棲することになった。



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